東洋造船鉄工株式会社

造船事業

ship

造船事業

工場レイアウト

東洋造船鉄工は、16,700㎡の敷地の中に、効率良く船が建造出来るように設備がレイアウトされています。



新造船プロセス

東洋造船鉄工ではブロック建造方式によって新造船を建造しております。ブロック建造方式とは、船を分割していくつかのブロックとして分けて組み立てていき、最後にそれを繋げて船の形とする建造方式です。

打ち合わせ、基本図設計


船主様と打ち合わせを行い、細かい仕様を決めていきます。打合せて決まった仕様に沿って、船型のラインや装備品の配置、重量計算など基本となる設計図を作成していきます。

詳細設計、現図作業


基本設計をもとに、詳細な図面を作成していきます。船の強度や使い勝手をより良いものにするべく、考えながら作成しなければなりません。この詳細設計ができると、図面から鉄板へ寸法を出してく現図作業にはいります。

切断・撓鉄加工


現図より作成した設計図や切断表を見ながら、大きな鉄板から必要な部材を1つずつ寸法通りに切り分けていきます。また、船の部材は曲がっているものもありますので、火で炙り、力を加えながら曲げていきます。これを撓鉄(ぎょうてつ)と言います。

小組


切り分けた部材を小分けにして組んでいきます。水圧に負けない強度が必要な為、鉄板を底板、側面板、天井板などにわけてブラケットやアングル、ガーダーと言われる補強を入れていきます。効率的にブロック建造作業や溶接を行うために、この小組の作業で部分ごとに組んでいきます。

大組


小組として組んだ鉄板をブロックの形に組んでいく工程です。このブロックが完成した時点で大きなものは約10m四方のブロックにもなります。これで少しずつ船の形状が見えてきます。

搭載


大組で出来上がったブロックを建造ヤード(船台)の上に乗せて一つずつ繋いでいきます。この工程で船殻と呼ばれる船の形が段々と出来上がっていきます。しかし船の形が出来てからも終わりではありません。

艤装工事


船殻ができたら、エンジン、発電機、ポンプなど様々な機器を据付け、そこに電線や配管や家具、また船の用途によって必要な物を付けていきます。船が使えるように様々なものを据え付けていく工事を艤装工事と言います。艤装工事を進めていく途中に船を初めて海に浮かべる進水式を行います。

試運転


艤装工事が完了すると、海に出て実際に検査、運転を行います。この試運転で良好とみなされると正式な船として登録されます。こうしてたくさんの工程と長い年月をかけて1隻の船が誕生します!

曳船・押船・作業船

貨物船・バンカー船

その他の船


修理・メンテナンス


東洋造船鉄工では総トン数749tもの船まで上げることのできる認可を取得しており、引き上げ式船台を所有しております。
大きな船台(3番、4番船台)は2つ平行に並んでおり、その2つを同時に使うことで幅24m、長さ90mの許容範囲ができますので作業船バージ等の大きな船も上架することができます。

車に車検があるように、船にも定期検査と中間検査をドック(造船所)で受けなければならないという決まりがあります。定期検査は5年に1度、中間検査は定期検査までの間に定められた期間中に受けなければなりません。また、ドックヤードでは合入渠(あいどっく)という言葉を使いますが、こちらは決められた検査ではなく船主様の自主的な整備、修繕になります。

東洋造船鉄工では定期検査、中間検査、合入渠全て対応可能です。外板防蝕の為の塗装はもちろん、機器類のメンテナンス、改造や延命工事等、ご要望にあわせて全ての工事を行うことができます。

修繕改造実績